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日曜の黄昏は夢を紙くずに変えてゆく

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日曜の黄昏は夢を紙くずに変えてゆく
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札幌市在住。

韓国雑感「マッコリとジンロとプルコギの夜」更新はじめました。
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絶版だもの・その11

2012/01/30 21:07
本日紹介するのは、新田次郎『河童火事』(毎日新聞社)です。

前回紹介した『安吾史譚』と同じく、年末年始に狸小路のラルズで行われた「古本市」で見つけた一冊で、「鳴弦の賊」「人柱」「河童火事」「きつねもち」「猿聟物語」「武生騒動」「寒戸の婆」「慶長大判」の8編収録の作品集。

以前から、新田次郎さんの時代小説集を機会があれば探していて、見慣れないタイトルを見つけると手にとってみるのですが、だいたい山岳小説や現代小説で・・。そんな前フリが長かったため、開いた目次にあったタイトルを見た瞬間に、久々に「ひき」の強さに酔いしれました。

『遠野物語』といった古典や民話を題材とした作品が多く、その中のいくつかは、物語の最後に原典の一部が抜粋されていました。こういうのを見ると、作者の想像力・構成力にいつも感服してしまいます。すごいなぁ。

なかでも、治水工事の無事のために自らすすんで人注となった母子の伝説を「血ぬられた愛憎劇」にしたてた「人注」が秀逸。
余談だけれど、作者がこの小説を着想したのは、その伝説の碑を見たときだったそう。

「私はこの碑を見ているうちに、この物語に嘘を感じた。いかほど恩義があった庄屋のためであっても、つるが、自分の子供の一太郎まで死の道連れにする筈はない。(中略)日本には、各所に人柱の伝説が残っているが不思議に人情話として美化されたものが多い。実際はこの小説のような封建社会における残酷物語だったのではなかろうか」

お見事です。
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絶版だもの・その10

2012/01/29 21:53
本日紹介するのは、坂口安吾『安吾史譚』(河出文庫)です。

オール讀物「創刊八十周年記念特大号」(2010/5)の特集「私が出会った作家」で、坂口安吾のことを書いたのは、半藤一利さん。当時、駆け出しの編集者だった半藤さんが、この「大作家」の原稿を頂戴しに行った折の「陶然たる一週間」の思い出話をつづっている。

「わたくしは安吾さんの談論風発をジカに耳にした。日本古代史にはじまって戦後日本まで。天衣無縫、奔放不羈とはこのことならんと思った。この世に横行するニセの権威、ニセの道徳、ニセの文学、ニセの倫理に向って、壮烈な巨砲をぶっ放すような安吾さんの話に、ひたすら陶然と聞き入ったことが思いだせる。」

この「談論風発」の一端を味わおうと、一読。
天草四郎、道鏡、小西行長、直江山城守、源頼朝など、有名無名・時代を問わず、興味のある人物をとりあげて、好きなだけしゃべった、という印象。
上杉謙信をして「喧嘩好きの坊主」と斬り込み、武田信玄はその「戦争ごッこ」にホトホト迷惑した、なんて「おしゃべり」には恐れ入ります。
正史にとらわれない独特の史観で、日本史の先生がこんなんだったらよかったのに、と思わずにはいられない。
坂口安吾=堕落論というイメージしかなかったけれど、『安吾新日本地理』『安吾新日本風土記』なんて作品群もあって、この作家の「史観」をもっと読みたいと思いました。
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あけました

2012/01/27 02:31
あけましておめでとうございます。

大変おそくなりましたが、年始のご挨拶。
今年もこの場をかりて皆様とふれあっていきたいと思います。

まずは、更新頻度をなんとかせねば。

ともあれ、本年もよろしくお願いします。
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マッコリとジンロとプルコギの夜・その8

2011/12/11 21:05
<世界遺産・昌徳宮>

朝一の「宗廟」に続き、二つ目の世界遺産・昌徳宮(チャンドックン)を訪問。
ガイドブックによると、「1405年に朝鮮王朝の離宮として建てられましたが、壬辰倭乱(文禄・慶長の役)で焼失し、1609年に再建された後、300年間正宮として使われました」とのこと。うーむ、ここで、秀吉の朝鮮出兵の記述に出あうとは。

さて、昌徳宮の中でも「最高の空間」という仁政殿。ニュアンスはわかるが、パンフレットの翻訳も中々いい加減じゃ。

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仁政殿にあがって振り返ると、ソウルタワーが見える。ほんと、どこからでも見えるわね。

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とにもかくにも、朝鮮王朝の宮殿の美に触れた。個人的な「萌えポイント」をあげてみよう!

(鮮やかな色づかいに目を奪われる。孔雀みたいね。「宗廟」で学んだ屋上の三蔵法師一行(守り神)もちゃんといる。)

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(瓦の並びも絶妙。後方の屋根の裏地は、やっぱり、羽を広げた孔雀に見える。)

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(レンガにも会えた唯一の物件。車窓からしか見られなかった古い街並みのレンガは、次回のお楽しみ。)

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(実に見事な曲線美。ほれます。)

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(出入口の頭に注目。思わず、ジェンガを連想してしまう。)

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マッコリとジンロとプルコギの夜・その7

2011/12/10 23:43
<キムチ>

韓国と言えば、キムチでしょ。
ガイドさんによると、キムチの「ム」をはっきり発音するのは日本流であって、ただしくは、「キ(ン)チ」のように、「m」を飲み込むようにしてほとんど発音しないのだそうだ。へぇ〜。
旅行中、すべての食卓にキムチがあって、その店ごとの味があって楽しんだものの、共通して辛味よりも酸味が強くて(※あるお店では、「日本人用にあまり辛くないモノを提供している」とガイドさんは言っていたが)、普段食べてる「スーパー極上キムチ」の舌からすると、本場の味は、あまり好みではなかった。

さて、ソウル市内観光となった旅行2日目。民芸品店に立ち寄った際に、偶然、目にしたのは、キムチの下処理現場(と思われる光景)。白菜の山に、「さすが本場」とうなったけれど、ホント!?

(路上に、無造作に広げられた作業場。思わず立ち止まり、作業を見つめる。)

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(群がる観光客をよそに、黙々と作業する人たち。前かけをつけた「いでたち」が、魚市場を連想させる。)

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(高さ80cmはあろうかという巨大樽に次々とつめられていく白菜たち。)

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(たっぷりのあら塩がふりかけられている。作業員のおじさんは、一粒つまんで舐めながら、「SHIO!」と笑った。)

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マッコリとジンロとプルコギの夜・その6

2011/12/09 23:16
<免税店>

海外旅行の楽しみといったら、ブランド品を安く買える「免税店」をあげる人も多いのでは。
ブランドに興味のない人にとってはどうでもいいことかもしれないけれど、店内は華やかなで、ぶらぶらしているだけでも充分楽しい。
高級感あふれるブランド品がならぶフロアに恐縮する一方、韓国のりやお菓子の試食をすすめてくる朝市的フロアに辟易しつつ、それらが混在している異様な空間に、「買い物は、世界を救う。」というコピーが何度も頭をよぎった。サブリミナル!

さて、今回は2ヶ所行ってきたので、そのご紹介。

まずは、ソウルでも有数の高級ホテルとして知られる「新羅ホテル」の敷地内にある新羅免税店。
店内は多くの観光客でにぎわっていたけれど、あちこちから聞こえるのは、ジャパニーズ!
店員さんも日本語ペラペラで安心しきり。それにしても、店員のみなさんは、各国語あやつれるようだけれど、瞬時に「どこの人」か判別する能力でも持っているのかしらん。

ところで、多くのブランドが入っている新羅免税店だけれど、「新羅ホテル」にもかのエルメスが入店しているとのことで、そのわけは、ホテルオーナーのご令嬢がいたくエルメスがお気に入りだからだそう。
ガイドさんの「そこは免税店じゃないので気をつけて」には、笑った。

(そびえ立つ新羅ホテル。手前にある建物は韓流スターも使用するという式場。使用料は軽く1ケタは違うらしい!?後方にはソウルタワーも。)

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(高台にあるので、バスからの眺めはよかったけれど、駐車場に降り立つと案外・・。)

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ところかわって、ロッテ百貨店。
9階・10階が免税フロアになっていて、こちらもジャパニーズが大半。大変なにぎわい。
しかし、ウォン、円、ドルが使えるのって、とっても便利ですな。
値札の表記はたいていドルなので、100かけながら品定めしていたけれど、それをウォン換算して「けっこうするなぁ」と思って、足りない分を円で支払おうと思って換算してもらうと1,000円にもいかなくて、ズコっとなることが何度かあった。
ウォンを使いきりたいときに、最後に寄る店としてもいいかもね。

(見慣れたことのあるロゴに、変に違和感。デパートのイメージないよなぁ。やっぱ、チョコレート!)

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(建物1階の電照看板では、韓流スターがお出迎え。ビッグバンって聞いたことあるかも・・。)

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(夜はイルミネーションがキレイ。車窓からでも充分だが、いいところで対向車がバスだったり、信号にひっかからなかったり、シャッター押すタイミングが難しかった。)

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(ロッテ百貨店のショッピング袋とは、ホテル清掃員のワゴンでまさかの遭遇。)

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マッコリとジンロとプルコギの夜・その5

2011/12/08 00:19
<世界遺産・宗廟A>

韓国の国宝第1号ながら、放火により焼失した「南大門」は記憶に新しい。

そのせいか、いやに消火器が目についた。
日本のより、多少、ずんぐりむっくりとしたところがある。

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消火器だけではなく、消火栓ホースも完備。
こちらは、街中でも見かけたけれど、中身(収納されているホース)は丸見えタイプである。

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SPのようなスタッフもところどころに配置されているが、何を言うでもなく、手持ち無沙汰な様子。
写真を撮るときにも一切制止されることはなし、むしろ、建物を撮っているときには、アングルに入らないようにそっと隠れてくれる紳士ぷり。寒い中、お疲れ様です。

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そして、落ち葉を集めて園内の掃除に励むスタッフの姿も。
北海道よりは少し遅れて秋深まるソウル。ビニルシートに巻かれた冬支度の木々も見られた。

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最後に、入口から正殿へと続く道を戻る。
中央の盛り上った道は王が通る道とされ、観光客はもちろん、一般人が踏むことは許されない。
ぶらぶら好き勝手に歩くツアー団体客も、いつの間にやら「良い子」になる瞬間だ。
実に見事な右側通行ではないか!
とはいえ、入場時はこんなことまったく知らない。
ふらりと中央に足をかけそうになると、入場券のもぎりのおばちゃんに注意された。
よく見ると、「立入禁止」の看板が間隔をおいて置かれているのだが・・。
なお、横切るときには、またぐ。

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