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日曜の黄昏は夢を紙くずに変えてゆく

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映画の時間・その15

2009/11/17 23:54
映画「ハッピーフライト」(2008年)を見ました。

「ウォーターボーイズ」「スウィングガールズ」の矢口史靖監督が航空業界の舞台裏を題材に描くエンタテインメント・アンサンブル・ドラマ。飛行機1回のフライトに携わる多種多様なスタッフそれぞれにスポットを当て、“空のプロフェッショナル”たちが織りなす笑いと感動のエピソードを、ANA全面協力の下、リアルかつ臨場感いっぱいに描き出す。機長昇格を目指す副操縦士の鈴木和博は、いよいよ乗客を乗せた実機での最終訓練に挑もうとしていた。しかし、同乗する試験教官が威圧感バリバリの原田教官だったことで、その緊張は早くも頂点に。一方、新人CAの斎藤悦子も国際線デビューを前に、次第に緊張が高まっていく…。(セブンアンドワイより)


全体的にゆる〜く、本当に楽しく見られる映画です。こういうの大好き。
パイロットやキャビンアテンダントはじめ、グラウンドホステス、整備士、管制官ら飛行機(空港)に関わる人たちの物語。たくさんの人が関わっているんだなぁ、という業界の裏側をのぞきみるような感覚はひきつけられるし、それぞれのキャラクターも見事にたっていて、配役もばっちりという印象。
とくに、グランドスタッフの田畑智子&平岩紙コンビはいい。または、プラス上司(オンタイム至上主義)役・田山涼成のトリオ。離陸した飛行機を見送る際に平岩ふんするグラウンドホステスが吐いた毒には爆笑してしまった。笑顔で手をふる陰で、そんな一言つぶやくなんて・・。でも、仕事上の本音だろうし、言わずにはいられないところはなんとなく理解できてしまう、最上級のブラックユーモアなのでありますな。
そこかしこに散りばめられた小ネタがシリアスなシーンとのメリハリを生んでいて、派手さはないけれど、いい映画でした。
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競馬場百景

2009/11/13 22:03
競馬場百景「抽選会」

「馬券が当たらなかったから、こっちは当たるだろう」という軽口は、
通じない。
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芸術の秋

2009/11/10 00:20
年に一度は道立近代美術館を訪れて芸術鑑賞なるカッコイイことを試みます。今年はルオー展でした。
ルオーは「20世紀を代表するフランスの巨匠」だそうですが、僕にとっては、茨木のり子の詩に出てきた「ルオー爺さん」なのでした。
そんなわけで、美術の教科書でも見た記憶のなかった「ルオー爺さん」の絵。確かに、力強い。人間を描けば、関節ごとに分かれた部位がごつごつとした印象を与えます。
一方、道化師を描けば、その裏にのぞく繊細な表情をとらえています。天国にも指定席があると信じて疑わないご婦人らとは、違うんだよなぁ。解説を読んだから、そう見えるのか?
印象深かったのは戦場へ行く息子とおやじさん(たぶん)と骸骨を描いた「これが最後だよ、おやじさん!」と、重ねられた絵具が凹凸を生む(マティエールっていうの)技法が最高潮に達したと解説されていた晩年の作品(名は失念)ですね。
こういうのって、売店の絵はがきコーナーにはないんだよね。
あったらいい思い出になるのにって、いっつも思う。
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競馬場百景

2009/11/05 23:09
競馬場百景「見まつがい」

大井競馬場の着順掲示板の「レースタイム」がいつも「レコードタイム」に見える。
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3秒ルール

2009/10/30 23:55
3秒ルールをご存知だろうか。
たとえば、床に落としたトマトでも3秒以内に拾って口に入れてしまえばセーフというアレである。
地域によっては、あるいは、個人によってその言い方はさまざまであろうが、ぼくの通っていた高校ではその名で呼ばれていた。
今日はそんな3秒ルールの話、もとい、汚い話である。

発端は胸ポケットにケータイを入れていたことに始まる、和式トイレでの出来事である。
その日、いつものように雲古ちゃんを日々の鬱憤とともに下界に放出した後、備え付けのトイレットペーパーへ手を伸ばしたのだが、どうにもうまくない。かえたばかりのトイレットペーパーを使った前任者が、変な具合に破いてしまっていたらしい。うまく説明できないのがなんとも歯痒いところであるが、うまくトイレットペーパーを拭くように取り出せないものだから、原因究明すべく身を乗り出した、まさに、そのときである。

ぽちゃッ。

習慣というのはこわい。
雲古ちゃんはかろうじてかわしたものの、それらが融合している秘境のごとき湖にぼくは「3秒ルール発動!」とばかり、落としたケータイを間髪入れずに拾い上げていたのだ。
だが、想像してみたまえ。今まさに口に入れようとしていたポテチが寸前で床に落ちたときのことを。120円のジュースを買おうと最後の10円玉を入れようとしていてそれが寸前で床に落ちたときのことを。
そして、想像してみよう。現代人の人恋しさと暇つぶしとコミュニケーションとその他いろいろ便利すぎる機能を備えたケータイを落としたときのことを。
誰が拾わずにいられるだろうか。いや、いない。
とはいえ、事の重大さに気づいたときには、手のふるえが止まらなかった。果たしてそれでキレイになるのかわからずにトイレットペーパーで拭くしかなかったときの虚しさ。いつもの20倍、たとえるなら田舎道に「テロ警戒」の看板を掲げる官のごとき厳重さで手を洗おうとする卑しさ。すぐに除菌効果のある確かなウェットティッシュを買って(修羅場となったのはコンビニのトイレ)ケータイを懸命に拭いている醜さ。「キレイになったかなぁ」と気にしながらも、食欲に負けて、汚いケータイを触った汚い手でじゃがりこを貪る汚い自分。
しかし、その後、腹をこわすことはなかった。

今日はそんな3秒ルールの話、もとい、くだらない話でありました。
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ぞうもう

2009/10/25 10:44
いつの間にやら「本」が「歴史散歩」をとらえて、テーマ数第1位の座に。
「こりゃイカン!」と意識したわけではないのだが、先日、久しぶりに遠出して、なんとなく歴史散歩っぽいことをしてきた。
行先は留萌だ。とにかく、海岸線を走りたかったので。
やはり海はキレイだし、期せずして紅葉もなかなかに色づいていて、景色は最高であった。
増毛に着いた。レトロな町並みが売りなのだと後で知る。しかも、北海道遺産とな!無知とはこわい。そして、それにまったく注意をはらわなかった自分の見る目の無さにも。
さて。まずは、留萌本線の終着駅たる増毛駅を見た。おそらく日に数本、一両編成のローカルが静かに入ってくるのだろう。線路脇に立つと、自然と想像できる。
電車を待ちたい気もするが、いかんせん、腹が減ったので、早々に立ち去る。
適当な店を見つけて、ちらし丼を食べる。うまい。
その後、日本最北の造り酒屋・国稀酒造の横をすり抜け海を見に行く途中、鰊船の展示されている建物があったので、入ってみた。3月〜5月にかけての鰊漁で1年の稼ぎが決まるのだという。とてつもない季節労働ではないか。往時を切り取ったモノクロ写真も多数展示。すごい時代があったものだ。
陣屋跡も多く残っている。らしいのだが、見ずに終わった(説明板は1コ読んだ)。江戸時代、北方警備のために渡道してきた藩士が数多くいたのだね。稚内かどこか、確かオホーツク海のほうで、越冬に際して苦しんだ藩士の話があったことを思い出した。うん。これはじっくり調べてみたい。何かまとまった本などあればいいのだけれど。みんな、苦労したんだろうな。
増毛を後にする。さらに北上する。留萌まで果ては稚内まで海岸線は続くのだ。ずーっと行ってみたいけれど、予定通り、留萌で引き返した。
たくさん勉強してまた増毛に行きたいと思う。今度は電車で。
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絶版ですよ・その34

2009/09/21 21:39
本日紹介するのは、山口瞳『新東京百景』(新潮文庫)です。

東京をめぐるだけでも、相変わらずの珍道中。山口瞳のはなんたって、編集者とのやりとりと文章がいいんだ。

東京なんてはるか昔からビルが立ち並んで、もう、変わるべき場所なんてなさそうだけど、そこに暮らす人々には当然、変化ってのはあるんだよね。都民ではないので、イマイチ、感傷にひたれるものでもないけれど、こうやってふるさとを見るのはいいことかもしれない。


次回は、上前淳一郎の『やわらかなボール』を紹介します。
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