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本日紹介するのは、吉村昭『殉国 陸軍二等兵比嘉真一』です。 沖縄戦を一人の少年の目から描いた物語です。 当時の少年にしてみれば、兵隊として戦に参加するということには、名誉なこと、というか、一人前として扱われている、といった意味合いがあるのでしょう。比嘉くんは、そんなちょっとした誇りをもって戦場に赴くけれど、なかなか活躍できない。同世代の子たちが次々といなくなる(すなわち殉国している)のに、自分はまだ生き残って・・。 という少年の焦りや葛藤、純粋なまでの愛国心という心的描写もさることながら、生々しい戦場描写もこの作品の魅力です。 比嘉くんの壕から壕への移動を描くなかで、シラミ、死体、爆撃といった凄惨なまでの戦場描写は、それが単なる事実の積み立てであるからこそ、余計に胸に迫ってきます。 さて、私は読み進めるうちに、物語がどのようにして終わるのか、とても気になりだしました。一途な軍国少年は、華々しく散るのか、それとも、生き残ってしまうのか、と。 で、実際に読み終えてみますと(ネタバレになりますが)、このラストは、比嘉くんにとってはあまりに残酷なものだと思いますね。だから、かれがアメリカ軍に捕えられたときに、(少年であるが故に)「兵隊だ。殺せ、殺せ」と「狂ったように叫んだ」場面は、グッときました。「そうだよね、無念だよね、生き延びてきてそりゃないよね」という感じで、普段の私なら、「生き残って万々歳、比嘉くん、ラッキーじゃない!」と言うところなのだけれど、このときばかりはそうは思えませんでした。 最後に。比嘉くんにはモデルがいたそうですが、かれが戦後どう生きたのか、それも一つの物語として読んでみたかったですね・・。 |
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お久しぶりです。先日は長い中断にも関わらずブログにコメントありがとうございました。吉村昭は文春でもけっこう本出していたんですね。は新潮文庫というイメージがありました。 |
NDO URL 2008/01/31 21:39 |
NDOさん、こんにちは。 |
さっと 2008/02/01 13:51 |
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